スポットライトの説明で いろいろな施設や行政へ行くと
「無料じゃないんですね」と言われることがある

そう言うとき（僕の受け止め方のせいかもしれないが）
相手はすこし僕のことを下に見ているような気がする
人によってはあからさまに悪態をつくことさえある

「支援なのにお金がかかるんですね」
「ほかの団体さんは無料のところが多いですよ」

知ってるよ

食事を配給したり シェルターを用意したり
命にかかわる支援はいくつもあるし
ケーキをつくったり ゲームをしたり
社会参加のきっかけをつくる場所もある

「働くことの支援」についても用意されていて
「レジ打ち」とか「ビル掃除」とか 難しくない作業が多い

でも、それは一時的で限定的な支援だと思う

無料に慣れてる人が多い
動画コンテンツも講師セミナーも
いいもの作るためには お金がかかるのに
すぐに無料で手に入れようとする

施設や行政の担当者は しっかり月給をもらいながら
「中立ですよ」って顔して 「有料なんですか？」と言う

僕の活動は「ボランティア」じゃなくて
働きたいけれど外に出れない人が
在宅ワークで経済活動に参加するための支援だ
いちばんの持続可能な支援は「就労」だと思ってる

ＩＴ業界の求人ニーズは高まり続けており
その平均年収は４００～４５０万円　テレワークも普及した
部屋にいながら しっかり稼ぐことのできる世界だ
そのぶんライバルも多いけど
経済活動なんだから当たり前じゃないか
がんばらない人に仕事なんてくるもんか

それにしても「こういうライフスタイルがあるんだよ」
って知ることさえできない人がいるのは 残念だよ

記　杉浦昇

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